1957-04-02 第26回国会 参議院 内閣委員会 第15号
私はそういうふうに官僚機構の抜本的なところにメスを入れることこそが、いわゆる官界刷新でなければならぬ。こういう工合に考える。もちろんこれは一朝にしてはそのことをくずすことは困難でありましょう。かつて天皇の名の下に、あるいは枢密院、貴族院を背景にして官僚が君臨をした、こういう残滓がある。戦後官庁の民主化が熾烈に叫ばれながらも、これが一命に弊風として打破される気運がないのであります。
私はそういうふうに官僚機構の抜本的なところにメスを入れることこそが、いわゆる官界刷新でなければならぬ。こういう工合に考える。もちろんこれは一朝にしてはそのことをくずすことは困難でありましょう。かつて天皇の名の下に、あるいは枢密院、貴族院を背景にして官僚が君臨をした、こういう残滓がある。戦後官庁の民主化が熾烈に叫ばれながらも、これが一命に弊風として打破される気運がないのであります。
しかし、今御指摘になったような特定郵便局の問題、またこの官界刷新、今の私学、官学の問題、これなども私大いに意見があるのでありますが、できれば、実はきょう十二時から慶応大学病院で血清の約束をいたしておりますので、時間を向うでさいていだだいておるのでありますので、次回の委員会に十分一つお話を申し上げて、いろいろ御質疑をしていただきたい、かように存じておりますので、御了承願いたいと思います。
○佐藤国務大臣 ただいまひとり電気通信省といわず、官界刷新あるいは綱紀粛正についての、椎熊さんのかねての所信のごひろうがあつたと私は思います。お話の点につきましては私、共感を覚えるものが非常に多いのでございます。
さきに片山内閣当時、官界刷新の大綱を決定し、官紀の粛正と民主的監察制度の確立とを企図され、われわれは多大の期待をもつてその推移を見守つたのであるが、残念ながら龍頭蛇尾に終つたことは、まことに遺憾にたえないのであります。
昨日の衆議院本会議において可決いたされました政界、財界、官界刷新に関する決議案の討論にあたりまして、これに賛成する各会派を代表して、社会革新党の外崎千代吉君が賛成討論を行われた。
かつて片山内閣は、官界刷新要綱をつくり、行政監察委員会を中央・地方に設けて、官界の能率向上、綱紀粛正をその一大看板としたのでありますが、その実際はどうであつたか。一片の口頭禪と化し、今日のごとき事態を現出したではありませんか。思えば、これも当然のことであろう。閣僚の中から続々疑獄に連座する人を出すようでは、どんなりつぱそうな委員会をつくつてみたとて、百日の説法へ一つということになる。
昨年片山内閣ができましたときに、我々にこの内閣は、せめて歴代の内閣のできなかつた民主的な官僚制度の確立とか、官界の刷新をやつて呉れるだろうと期待したのでありましたが、官界刷新大綱とか、行政監察委員會を持つというようなお膳立をやつただけで、何一つこの官界機構の中にメスを入れることができなかつたように思うのであります。
というのは、ただ官界刷新とか、官紀粛正とか吏道刷新というようなことが口で唱えられ、又紙の上に書きまするけれどもただそれだけでありまして、これを実行するところの具体的の方法が実は設けられていなかつたのであります。いわゆるこの声明を実行するところの形が備わつていなかつたのであります。
○辻寛一君 最近、閣議決定で発表されました官界刷新の方策要綱を見ますると、行政運営の改善を期する一項目として、人員の配置轉換を促進して、行政の合理化と能率化をはかるということが出ておりまするが、一体役所の仕組というものは、單に人員の配置轉換をしただけで、その能率を高め、合理化を期待することができるのでありましようか。
第五に、官界刷新には多大の期待と関心を寄せるものである。國民の前に、これが責任をもつて断行されんことを切望するのである。しかしながら、政府発表には具体性を欠き、実行に成否を疑う点が多いのである。よつて次の項目に明確なる答弁を求める。 現在官吏亡國と呼ばれている現状に対し、官吏の人員整理を行う意思ありや否や。行うとすれば、何日ころ、何人くらいか。